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クリニックブログ

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ニキビについて⭐︎

2019年11月17日

こんにちは😉

岐阜市、各務原市から近い岐南町の皮膚科専門医による

皮膚科、美容皮膚科のぎなん皮ふ科クリニック、看護部の早川です✨

 

本日は、ニキビについてお話しさせていただきます。

 

ニキビは、顔面や上半身の皮膚の毛穴の詰まりに伴ってみられる炎症で、思春期の頃より30歳前後までの青年期に多く見られます。

 

ニキビができる原因は、性ホルモンの影響で皮脂腺が発達し、皮脂が多すぎたり、毛穴の出口がつまったりすることで、毛穴の外に皮脂が出られずにたまってしまうことから始まります。

この状態を「コメド(面ぽう)」(白ニキビや黒ニキビ)と呼びます。 

 

コメド(面ぽう)の内側は、アクネ菌にとって発育に適した環境になっているので、コメド(面ぽう)の中で菌はどんどん増えていきます。増えすぎた菌に対抗するために免疫が働いて炎症を起こすから、ニキビは赤く腫れあがっていくのです。

 

◯皮脂の分泌が盛んになる◯

性ホルモンの分泌が思春期に活性化したり、ストレスなどが原因で過剰になったりすると、毛穴の奥の皮脂腺から皮脂がたくさん分泌されます。女性では男性ホルモンと女性ホルモンのバランスのくずれがニキビの原因の一つとなります。

 

◯毛穴がつまる◯

肌の細胞には、一定周期ごとに生まれ変わるターンオーバー機能があります。それが乱れると、毛穴の出口の角層もはがれないでとどまり、厚くなって出口をふさぐようになってしまいます。

 

◯アクネ菌が増殖する◯

アクネ菌は誰もが持っている肌の常在菌。毛穴がつまり、皮脂が充満した中で増えていきます。増殖したアクネ菌はニキビの炎症を引き起こし、赤ニキビができます。

  白ニキビは、皮脂が毛穴につまった状態。ポツンとした小さな白い点に見えますが、見逃してしまう場合も。皮膚の内側では、毛包(もうほう)が広がるとともに、アクネ菌が増え始めます。

    黒ニキビは、白ニキビの毛穴が開き、メラニン色素や酸化された皮脂などによって黒く見える状態。シミや小さなホクロのように見えたり、不潔な印象を与えたりするため気になる人も多いはず。

  赤ニキビは、白ニキビが悪化し、炎症が起きた状態。毛包(もうほう)では、増殖したアクネ菌が盛んに活動しています。炎症を引き起こすさまざまな物質が、このときにつくられてしまいます。

  黄ニキビは、赤ニキビがさらに悪化し、炎症が激しくなった状態。てっぺんに黄色い膿(うみ)が見えるため、黄ニキビといわれたりします。皮膚の内側では、アクネ菌が作った酵素のリパーゼが薄くなった毛包(もうほう)の壁を壊し、炎症を起こす物質が一気に毛包の外へ… ニキビの炎症がまわりに広がってしまいます。さらに、重症化すると、ニキビ痕(あと)ができてしまうおそれがあります。

ニキビの炎症がひどいと、毛穴のまわりの組織が壊されてしまい、元に戻らずにニキビ痕として残ることがあります。ニキビ痕になってしまうと、肌を元に戻すのはとても難しいです。

ですから、ニキビをできにくくし、ニキビ痕にならないように治療していく必要があります。

このような症状がありましたら、いつでも受診して下さいね。