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クリニックブログ

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🦶足の裏にできものはありませんか❓

2022年5月28日

こんにちは😊

各務原市・岐阜市からも近い岐南町の皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科

ぎなん皮ふ科クリニック 看護スタッフの🌙三月です。 😊

🐣ウオノメやタコってどんな病気?🤔

主に🦶足の裏に出来る固いできものです。

ウオノメもタコも角層が肥厚して起こるもので、ウオノメは芯があるため押さえると痛みが出ます。😥

この芯がニワトリの眼に似ていると昔の人は考えたようで「鶏眼(けいがん)」という正式名称が付いています。🐔

一方タコは芯がなく単に皮膚が固くなるだけなので痛みはなく、「胼胝(べんち)」という名前の由来もよくわかっていません。ウオノメは歩く時に痛みが起こるため、かなりつらい病気の一つです。😫

ウオノメとタコの違い
皮膚を横から見た断面図:タコは芯がなく上から押さえても痛くないですが、ウオノメは芯があるので押さえると痛い

🐣ウオノメやタコの原因は?

足の裏にかかる体重のバランスが取れていない時に起こります。合わない靴を履いていたり膝が悪く足をかばって歩いたりすると、本来体重がかからない皮膚に負担がかかり、その部分の角質が固くなってしまいます。

第2~第3足趾の付け根、足趾の側面が好発部位です。近年では、靴床にブツブツのある健康サンダルの関与が注目されています。

足底にできたウオノメ
足底に出来たウオノメ:好発部位の第2、第3足趾間に複数個みられる
足趾にできたウオノメ
足趾に出来たウオノメ:足のアーチが外側に崩れ、足趾の横側に出来ることもある

もっとも重要な原因は👠ヒールや幅が狭い靴を履くことです。踵が高くなることで、本来踵にかかるべき体重が足先にかかってしまいウオノメが出来やすくなります。

またヒールは靴先が細く、足が左右から押される格好になります。この結果足趾の関節がこすれあい、足趾の横にウオノメができやすくなります。 さらに長時間ヒールをはき続けると、足の形そのものがゆがみ扁平足や外反母趾になります。ここまで進んでしまうと、ヒールを履いていなくても重心がずれてしまうのでウオノメが出来やすい足になってしまいます。🥺

ピンヒールの女性
ヒールは格好良いですが、ここぞ!というときだけ履く方が良いかもしれません。💁‍♀️

🐣ウオノメやタコの治療は?

固くなっている皮膚を取り除く処置を行います。少し痛みを伴いますが、麻酔を使うほどではありません。

芯が取れれば痛みはずいぶん楽になりますが、残念ながらしばらくすると再発します。再発を遅らせるためにサリチル酸の入ったワセリンや絆創膏を使うこともあります。

痛みがでたら来院して処置をさせていただいております。💁‍♀️

🐣ウオノメやタコと間違えやすい疾患は?

鑑別疾患で最も重要なのはイボです。

ウオノメやタコと異なり表面がざらざらしていることで見極めが可能ですが、足底にイボが出来た場合しばしば鑑別が困難で合併例も存在します。

イボは体重の負荷が原因ではなくウイルスが原因で起こります。ご自身で増殖してしまったり、他人にうつる疾患ですので出来るだけ早く治す必要があります。

👧👦子供さんの足の裏に固いできものがあったら、かなりの確率でイボでしょう。😰

足底のイボ
足底にできたイボ。ウオノメと比べると表面がざらざらしている

🐣ウオノメやタコで注意する点は?

軽石で削ることは避けた方が良いと考えます。確かに角質は取れ、良くなったように見えますが、こするという刺激は余計に皮膚を厚くしてしまいます(鉄棒の練習をしていると手にマメが出来るのと同じ理屈)。

👠ヒールや細身の靴は出来るだけ避け、足に負担をかけないようにしましょう。💁‍♀️