クリニックブログ

トップページに戻る

イボについて

2017年6月3日

こんにちは、ぎなん皮ふ科クリニック 院長 伊藤秀明です。

本日はイボについてお話しさせていただきます。

イボは正式名称を『尋常性疣贅』といい、ヒトパピローマウイルスによる感染性疾患です。

免疫がない幼稚園・保育園児~中学生くらいの手足によくできます。

足の裏などにできるとタコやウオノメとよく間違われることが多いですが、

ルーペで拡大して観察すると表皮角質層の中に点状出血(ぽつぽつとした赤黒い点)がみられるのが特徴です。

うつりますので放置すると数が増えたり、家族など他の人に感染します。

治療について、一番多く行われているものは『液体窒素凝固療法』です。

これは-196℃が沸点であり、実際にはそれより低い温度である液体窒素で

ウイルスに感染している角質周囲を急激に凍結させて『凍傷』の状態とし、

イボのウイルスを壊死させ、水ぶくれを作ってイボのウイルス細胞ごと剥がし取る、

また、正常細胞を刺激して皮膚の生え変わりを促進してイボを押し出すというものです。

簡便であり、受診された当日からすぐに開始することができるメリットがありますが、水ぶくれや血マメがしっかりでき足の裏だと運動しにくかったりするデメリットもあります。

治療期間として、1~3週間間隔で数回で少ない方だと2,3回、多い方だと10~20回程度の通院が必要です。

今までは綿棒などにつけて押し付ける方法(圧抵法)が使用されてきました。

しかし、痛みが長く続き苦痛が強いデメリットがあるので

当院では『クライオプロ』というスプレー式の器具を使用して短時間で一気に凝固させます。

また、『ヨクイニン』というハトムギの成分を内服すると治癒期間が短くなる方がいらっしゃる(内服した方全員に著効を示すわけではありません)のでご希望の方には処方いたします。

液体窒素で難治性の方には当院では『炭酸ガスレーザーなどのレーザー治療』も行っております。

炭酸ガスレーザー治療はレーザーにてイボ自体を炭化させて焼いてしまう方法です。

液体窒素より痛みを伴うことが多いため、局所麻酔を必要とすることもあるので同意いただいてから施行します。

炭酸ガスによるイボ焼灼術は保険適応となっています。

院長である私自ら照射しなくてはならないため、外来診療時間内では行うことができないことがあります。

その際には手術・処置枠(完全予約制)で予約をお取りすることになります。

こちらはインターネットや電話では予約はできませんので詳しくは御来院いただき診察の上で御相談ください。