ステロイド外用剤について
こんにちは🌷
岐阜市、各務原市から近い岐南町の
皮膚科専門医による
皮膚科、美容皮膚科の
ぎなん皮ふ科クリニック
看護スタッフの朝岡です🎀
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今回は、ステロイド外用剤の正しい知識や使い方についてご紹介します☝🏻
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ステロイド外用剤の作用で重要なものは“抗炎症作用”です。湿疹やアトピー性皮膚炎で皮膚の赤み、カサカサなどの乾燥、じゅくじゅく、かゆみが出るのは、皮膚の表面で炎症が起こっているためで、ステロイド外用剤は、この炎症を鎮める作用があります👌
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ステロイド外用剤にはたくさんの種類がありますが、この炎症を抑える強さによって5段階に分類されます。使用部位や炎症の強さによって、ランク(強さ)の違うステロイドが処方されます。
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ストロンゲスト (非常に強い)
ベリーストロング (とても強い)
ストロング (強い)
ミディアム(マイルド)
ウィーク(弱い)
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☆皮膚の薄い顔や首は、吸収されやすくよく効くため、ランクの低いステロイドを使用したほうがよいです。
☆年齢や症状、重症度によっても使い分けします。
⚠副作用を防止するために、使用部位を間違えないように十分注意し、自己判断で別の部位に使用しないようにしましょう。
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<外用剤の種類>
ステロイド外用剤は、軟膏・クリーム・ローションの3種類の形態があります。
■軟膏
軟膏はステロイドの成分を密閉して皮膚からの吸収を上げる作用があるため、同じ成分でも効果が最も高くなります。軟膏は保湿作用が強いので、がさがさやごわごわが強い時に強い効果を発揮します。ベトベトするので、頭や脇には不向きです。
■クリーム
クリームは塗った後にすぐ吸収されてベトベトが残らないので、使い心地がよいです。手や腕など外に露出する部位にも塗りやすいです。
■ローション
ローションはさらさらしているため、毛が生えた場所でも塗りやすく、頭皮にできたがさがさや赤みによく使われます。
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<ステロイドの副作用>
◆多毛:薬を塗った部分に毛が生える、増える
◆ステロイドざ瘡:にきびやおできができやすくなる、悪化する
◆毛細血管拡張:皮膚の毛細血管が太くなり、透けて見えたり、周囲と比べて赤く見える
◆皮膚の細菌感染:水虫やカンジタなど細菌・真菌・ウイルスによる感染症にかかりやすい
◆皮膚萎縮:皮膚が薄くなる
◆色素脱失: メラニン色素が少なくなり、皮膚が白っぽくなる
◆かぶれ
これらの副作用を防ぐためには、ステロイド外用剤を“正しく使用”することが大切です。外用剤の塗る部位、種類、塗り方、塗る量、塗る期間を、医師から説明された内容を守って使用しましょう。また、長期にステロイドを使用しているときに突然中止すると、症状が急に悪くなることがあるため、中止や変更する際も医師と相談しましょう。
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<ステロイドの塗り方>
①手をきれいに洗い、水分が残らないようによく手をふきます。(細菌汚染を予防します)
②指に薬を適量しぼり出します。
③患部に薬を少しずつ、いくつかに分けてのせます。
④薬を指の腹で、患部にまんべんなく、やさしく伸ばします。※こすると皮膚に刺激が生じるため注意しましょう。
⑤塗った後は、必ず手を洗います。(患部以外にステロイドが付くのを防ぐことができ、副作用を予防します)
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症状に合わせて、ステロイドの使用方法を医師と相談しながら使用しましょう。気になることがあれば、ご相談ください🌼