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クリニックブログ

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水虫について

2021年7月2日

こんにちは🌷

岐阜市、各務原市からも近い岐南町にある

皮膚科、美容皮膚科のぎなん皮ふ科クリニック

看護スタッフの朝岡です🎀

本日は水虫についてお話します。

≪水虫≫

「水虫」は白癬菌(はくせんきん)というカビが、皮膚の表面に寄生しておこる皮膚病です。足の水虫を放置してしまうと、爪の中に水虫が侵入してしまい、爪が白く濁ったり、厚くなったりして「爪水虫(爪白癬)」になることがあります。爪まで進行すると治療がさらに長期化するため、皮膚に症状がある段階で早めに皮膚科を受診することが大切です。また、足だけではなく、手の皮膚や爪も水虫になることがあります。

<日常生活において水虫になりやすい環境>

足を清潔にできていない

長時間靴を履き、足が蒸れた状態が続く

先が細い靴を履くことが多く、指がくっついてしまう

糖尿病などの病気があり、感染症を起こしやすい

☝🏻これらにあてはまらないよう、気をつけましょう。

<水虫の種類>

水虫は、症状によって「指間型」「小水疱型」「角質増殖型」の3つのタイプがあります。

○指間型○

水虫の中で最も多くみられるもの。足の指の間の皮がむけたり、白くふやけてジュクジュクしたりします。ただの皮めくれと区別が難しいため、正しく診断を受けることが重要です。

○小水疱型○

足の裏や側面に小さな水ぶくれができるもの。痒みが強いのが特徴で、小さな水ぶくれが増えると、水ぶくれ同士がくっついたり、破れたりして皮膚がめくれてきます。小水疱型は、水ぶくれが目に見えるため、早期に気づくことが可能です。

○角質増殖型○

足の裏がカサカサして皮膚が厚くなり、時々ひび割れを起こします。痒みがあまりないため、ただの皮膚の乾燥だと思って見過ごされやすいです。カサカサした皮膚は剥がれ落ちやすく、床やスリッパなどを介して他の人に水虫を移してしまう可能性が高いため注意が必要です。

 

≪爪水虫(爪白癬)≫

爪水虫とは、爪にまで白癬菌が進行してしまった状態のことです。一旦水虫が爪に入りこんでしまうと、完治するまでに時間がかかるという特徴を持っています。

<爪水虫の症状>

・爪の先端部が黄色く濁る

・爪の表面が白く濁る

・変色した爪がもろく、ぼろぼろと欠け落ちる

・爪の付け根部分が厚くなる

・爪が変形してくる など

☝🏻皮膚や爪を少し採取して、顕微鏡検査で白癬菌の有無をチェックします。(検査自体に痛みはほとんどありません)

⚠️患者様ご自身の判断で市販の水虫薬などを既に塗ってしまっている場合、検査をしても正確な結果が出ない場合があります。しばらく何も塗らない状態で来院されることをお勧めいたします。

<水虫の予防方法>

①足はせっけんで丁寧に洗う

毎日、足の指と指の間まで丁寧に石鹸で洗うように心がけましょう。ごしごし強くこすらず、優しく洗えば十分です。洗った後はせっけんを十分に流して、よく乾かすようにしてください。

②足はできるだけ乾燥させる

白癬菌は、湿った環境を好みます。汗などでぬれたときは、よくふいて乾かしたり、通気性の良い靴を履いたりするように心がけましょう。

③靴の中を乾燥させる

靴を長時間履くと靴の中が蒸れてしまうので、通気性のよい履物に履き替え、靴の中を乾燥させるよう心がけましょう。また、休日などでは靴を干して乾燥させるようにしましょう。

④足拭きマットやスリッパの共有は避ける

風呂場など暖かくて湿気の多い場所においてある足拭きマットや、スリッパなどは白癬菌が住み着き増殖しやすいです。共有すると他の人に水虫を移してしまう危険性があるため、共有せず別々のものを使用しましょう。家族の中に水虫の方がいる場合や、スポーツジムや銭湯など不特定多数の人が使用する施設を利用されている場合にも特に注意が必要です。

⑤家族に水虫の方がいる場合は全員治療する

患者様ひとりが治ったとしも、一緒に生活している他の人がまだ治っていなければ、そこから再度感染してしまう危険性があります。家族全員がしっかりと治療を受けることが大切です。

⑥掃除はこまめにおこなう

剥がれ落ちた皮膚によって他の人に感染させてしまう危険性があります。床や畳、カーペットなどはこまめに掃除を行い、清潔を保ちましょう。足拭きマットなどもこまめに洗濯することが大切です。

👌これから夏にかけての季節は、水虫になりやすい環境となります。水虫が疑わしいときは、お早めに来院され、診断を受けて下さい🌼