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クリニックブログ

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帯状疱疹予防接種

2023年1月26日

岐阜市、各務原市から近い岐南町の皮膚科専門医による皮膚科、美容皮膚科のぎなん皮ふ科クリニック看護師の黒木です💚

20163月から、幼児の定期接種に使われている水痘ワクチンが50歳以上を対象に帯状疱疹予防に使用できるようになりました。帯状疱疹は小児期に帯状疱疹ウイルスにより水痘(水ぼうそう)にかかり、いったん治癒したのち脊髄後根神経節等に潜伏した帯状疱疹ウイルスが再活性化することで発症する、高齢者に多い病気です。日本人成人の90%以上は原因となるウイルスが体内に潜んでおり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になると言われています。皮疹が治った後も約2割の方に長い期間神経痛が残り、失明、耳鳴り、難聴などの後遺症が残る場合があります。患者さんの負担が大きいものとなるため早期の治療が必要です。

【費用:自費診療】

生ワクチン 6800円(税込)/回:皮下注射 発症予防効果約5060% (弱毒生水痘ワクチン)

免疫不全の方はワクチン接種ができません(妊娠中、非寛解状態の血液癌、造血幹細胞移植、免疫抑制療法中の方)。

不活化ワクチン 22000円(税込)/回:要2回接種 筋肉注射 発症予防効果約97%以上 (シングリックス)

Q、ワクチン接種による予防効果はどの程度?

A生ワクチンは約5060%、不活化ワクチンは約97%以上も発症を抑えるとされています。

 また、発症した場合の神経痛も13程度に抑える効果があります。

Q、接種年齢は決まっていますか?

A50歳以上の方が対象です。

 生ワクチンご希望の場合は70歳までに打っておくと良いとされています。

Q、以前すでに帯状疱疹歴がありますが、ワクチン接種をした方がいいのか?

A、過去5年以内に帯状疱疹発症歴がある場合、すでに抗体ができている可能性がありますが、一度発症したことがある方でも再発する可能性があります。発症から5年以上経過している場合は接種をお勧めします。

 尚、5年以内に発症歴があっても希望があればワクチン接種は可能です。

ワクチンご希望の方は、一度診察にいらして下さい♥︎