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クリニックブログ

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日焼け止め選び〜紫外線吸収剤と散乱剤、耐水性〜

2024年4月20日 カテゴリー: ,

こんにちは!

岐阜市、各務原市から近い岐南町にある、

皮膚科、美容皮膚科

ぎなん皮膚科クリニックの看護スタッフ高木です。

本日は日焼け止めの選び方【紫外線吸収剤と紫外線散乱剤、耐水性】についてお話しします😎🌞

日焼け止めを塗るとお顔が赤くなったり肌トラブルが起きやすいから塗れない!というお声もよく聞きます。

みなさんは日焼け止め(紫外線防止剤)には『紫外線吸収剤』と『紫外線散乱剤』の2種類があることをご存知でしょうか?

製品により、どちらかのみを配合している場合と、両方配合している場合があり、使い心地にも違いがあります。

紫外線吸収剤⋯ ケミカルと呼ばれることもあります。紫外線を吸収して、熱や赤外線などのエネルギーに変化させて放出することで、紫外線が皮膚に届かないようにします。

紫外線吸収剤は、肌に塗った吸収剤と紫外線が化学反応を起こして紫外線を吸収するため、肌が敏感な方や体質によっては刺激となるケースがあります。

代表的な成分表示にメトキシケイヒ酸オクチル・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン・ジメチル PABA オクチル・オクチルトリアゾンなどがあります。

紫外線散乱剤⋯ 紫外線散乱剤は言葉の通り、紫外線を反射・散乱させることで、皮膚に紫外線が届くのを防ぎます。

紫外線吸収剤フリーでノンケミカル処方と記載されています。

成分表示に酸化亜鉛、酸化チタンがあります。

紫外線吸収剤=紫外線を科学的にブロック🌞

紫外線散乱剤=紫外線を物理的にブロック🌞

紫外線吸収剤にアレルギーがある人は避けたほうがいいですが、アレルギーがない人であれば避ける必要はありません。

レジャーの日には吸収剤と散乱剤のどちらも入ったものを選ぶのも1つです。

▶︎セルニュープラス UVクリーム 

SPF50+・PA++++

紫外線吸収剤と散乱剤のどちらも入っています。

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紫外線散乱剤(ノンケミカル処方)

▶︎エムディア UVシルキープロテクション SPF50+ PA++++ 

どちらもぎなん皮ふ科クリニックで取り扱っております☺️

肌へのやさしさにこだわる方は、パッケージを確認して「パッチテスト済み」または「アレルギーテスト済み」と記載されたものや紫外線散乱剤(ノンケミカル)選ぶのもおすすめです🍀

また、みなさんは日焼け止めの表示に「耐水性」という項目ができたことをご存知でしょうか?

SPFやPAの表示については知っている方も多いと思いますが、新たな表示として耐水性表示が加わっています。

表示には「UV耐水性☆」と「UV耐水性☆☆」(★の場合もある)というものがあります。

どのくらい水に強くて落ちにくいのかを示しています。

耐水性について「ウォータープルーフ」とか「水に強い」などとの表示を目にしたことがある方も多いと思います。

業界内に統一の測定方法や基準はなく、商品によって効果にばらつきがあったため、化粧品メーカーなどでつくる業界団体は、国際標準化機構=ISOの規格をもとに自主基準を定めることとなりました。

具体的には、「UV耐水性☆」と「UV耐水性☆☆」というもので、耐水性について2段階で示しています。

UV耐水性☆⋯40分水に浸かってSPFの値が水に浸かる前の50%以上維持されていることを示します。

UV耐水性☆☆⋯80分水に浸かり、SPF値が入る前の50%以上維持されていれば、☆印が2つになります。

より耐水性が優れているのが「UV耐水性☆☆」となります。

「UV耐水性☆」を使用する場面▶︎川辺で遊びをしたりするなど水を浴びる際に使用することを推奨しています。

「UV耐水性☆☆」を使用する場面▶︎海やプールなど水の中に入る際に使用することを推奨しています。

「UV耐水性」の表示は、2022年12月1日より運用を開始され、2024年12月から出荷される商品からは「UV耐水性☆」、または「UV耐水性☆☆」と表示されています。

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ゴールデンウィークや夏休のレジャーなど、様々なシーンに合わせて日焼け止め選びができるといいですね🍧🏊💕

また紫外線吸収剤と散乱剤はどちらかのほうが良いというわけではないため、それぞれの違いを理解いただいた上で日焼け止め選びの参考になれば幸いです😌