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クリニックブログ

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粉瘤

2024年11月26日

岐阜市、各務原市から近い岐南町の皮膚科専門医に皮膚科、美容皮膚科のぎなん皮ふ科クリニック看護師の三田です☺️

本日は『粉瘤』についてお話しさせていただきます。

粉瘤とは、垢や皮脂などの老廃物が

皮膚の内部に溜まることでできる

良性の腫瘍です。

体のどこにでも出来ますが、

多くは背中やうなじ、

顔の頬や耳たぶなどにできます!

外から見るとプクっと膨れたできもので、

典型的な例では

袋の開口部が黒い点として見えることがあります。

.

皮膚の内側に毛穴の袋ができ、

その袋の中に本来であれば

皮膚から剥がれ落ちるはずの

垢や皮脂が溜まります。

一度袋の中に溜まった垢や皮脂は

排出されないため、

はじめは小さいものでも時間とともに

大きくなることがあります。

大きくならず自然に無くなることもありますが、多くは放っておくと徐々に大きくなり野球のボールほどになる場合もあります。

.

しこりが出来て気が付く人が多く

内部で感染を引き起こすと

赤く腫れ上がったり、膿が出たりして

痛みを生じる事があります

.

原因としては

粉瘤ができるはっきりした原因は

わかっていませんが…

・毛穴の詰まり

・外傷

・ウイルス感染

などにより発生すると考えられています。

また、垢や皮脂による毛穴の詰まりも

原因となることから 『不潔にしていると粉瘤ができる』

と思われがちです。

しかし、実際には体質によるものが大きく、

清潔にしていても粉瘤は出来てしまいます😖

粉瘤は自然にはなくなりません。

粉瘤が腫れて痛い時は、

切って膿を出すことで

痛みは改善しますが、

袋自体は残っているので

再発を繰り返してしまいます。

根本的に解決するには

袋状のできものを取り除く手術が

必要になります。

※ただし、赤みがあり炎症がある状態での手術は出来かねます。

まずは炎症を抑える抗生剤を内服し、

炎症が収まってから粉瘤の袋ごと全て摘出します。※手術は予約制です。

粉瘤とよく似た見た目で脂肪腫や

ニキビなどの疾患もあります。

粉瘤かな?この出来物は何だろう?と思った方は、症状が悪くなる前に早めに

クリニック🏥へお越しください☺️