あせも
こんにちは☀️
岐阜市、各務原市から近い岐南町にある 皮膚科、美容皮膚科の ぎなん皮ふ科クリニック 看護師の高須です🌛 本日は「あせも」について お話させていただきます☺️・
あせもとは、大量の汗をかいた際に、汗を皮膚の外に排出する管(汗管)が詰まることによって、汗が皮膚の中にたまり、発疹が生じる皮膚の炎症のことです。医学的には「汗疹(かんしん)」と呼ばれます。・
💦あせもができる原因💦
私たちの体には、汗を分泌する「汗腺」という器官があり、そこから出る汗は細い管(汗管)を通って皮膚の表面に排出され、体温を調節しています。しかし、高温多湿の環境や激しい運動などで大量に汗をかくと、汗に含まれる塩分やホコリなどが汗管を塞いでしまい、汗が正常に排出されなくなります。行き場を失った汗が皮膚の中にたまり、周囲の組織を刺激することで炎症が起こり、あせもが発生します。・
💧あせもの種類と症状💧
あせもは、汗管が詰まる深さや炎症の有無によって、主に以下の3種類に分けられます。・
❇️水晶様汗疹(すいしょうようかんしん) * 皮膚のごく浅い部分(角層)に汗がたまることで起こります。 * 透明で小さな水ぶくれ(小水疱)がたくさんできます。 * かゆみや赤みはほとんどなく、数日で自然に消えることが多いです。 * 乳幼児の顔によく見られます。・
❇️紅色汗疹(こうしょくかんしん) * 汗管が表皮の比較的深い部分で詰まり、炎症を伴います。 * 赤く小さなブツブツ(小丘疹)ができます。 * 強いかゆみやヒリヒリとした痛み、熱感を伴うことが多いです。 * 一般的に「あせも」というと、このタイプを指すことが多いです。掻きむしると悪化し、とびひなどの細菌感染を併発することもあります。・
❇️深在性汗疹(しんざいせいかんしん) * 皮膚の最も深い部分(真皮)で汗管が詰まることで起こります。紅色汗疹を繰り返すことで生じることがあります。 * 白っぽいなだらかな盛り上がりができ、かゆみはほとんどありません。 *汗を排出できなくなるため、広範囲にできると体温調節機能が低下し、熱中症のリスクが高まることがあります。熱帯地方や高温環境で働く人に多く見られます。・
🔶あせもができやすい部位🔶
汗をかきやすく、蒸れやすい場所にできやすいです。 * 顔や額、首 * 脇の下 * ひじやひざの裏 * 脚の付け根や股間 * 湿布や包帯、ギプスなどを着用している部位・
🔶あせもの対処法・予防法🔶
🫧🧽 皮膚を清潔に保つ: 汗をかいたらこまめにシャワーを浴びたり、濡れたタオルで優しく拭き取ったりして、肌を清潔に保ちましょう。・
🏖️涼しい環境で過ごす: エアコンや扇風機などを利用し、室温や湿度を適切に保ちましょう。・
👕通気性の良い服装を選ぶ: 綿や麻などの吸湿性・通気性の良い素材の服を選び、ゆったりとしたものを着用しましょう。・
💇汗をかきやすい工夫: 髪の毛がかかる額や首元もあせもができやすいので、髪を結ぶなどの工夫も有効です。・
💊薬の使用: かゆみや炎症が強い場合は、ステロイド外用薬などで症状を抑えることができます。症状が改善しない場合は、皮膚科を受診しましょう。・
あせもは、乳幼児に多いイメージがありますが、近年の猛暑などにより大人でも発症する人が増えています。予防と早めの対処が大切です。