掌蹠膿疱症
こんにちは☀️
岐阜市、各務原市から近い岐南町にある
皮膚科、美容皮膚科の ぎなん皮ふ科クリニック
看護師の高須です🌛
本日は掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)についてお話させて頂きます。
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掌蹠膿疱症は、手のひら(手掌)と足の裏(足蹠)に、膿(うみ)を持った小さな水ぶくれが繰り返しできる慢性の皮膚病です。💡 どんな病気?
症状: 赤みのある皮膚の上に、無菌性の小さな膿疱(うみのふくろ)がたくさんできます。膿疱はしばらくすると茶色くなり、皮がむけてかさぶた(痂疲)となって落ちます。このサイクルを繰り返します。・
特徴: 膿疱の中身は、細菌が原因ではないため、他人にうつる(感染する)ことはありません。・
合併症: 約10〜30%の患者さんで、関節や骨に痛み(特に鎖骨や胸の骨の周り)を伴う「掌蹠膿疱症性骨関節炎」を合併することがあります。・
❓ なぜ起こる?(主な原因・悪化因子)
原因は完全に解明されていませんが、以下のような要因が関わっていると考えられています。✅最大の悪化因子:喫煙 🚬
喫煙は病気を悪化させ、治りにくくすることが知られています。✅病巣感染
扁桃炎や歯周病など、体のどこかに慢性的な炎症(感染源)がある場合、それが引き金になることがあります。✅金属アレルギー
歯科金属などがアレルギーの原因となり、発症に関わることがあります。🩺 治療と日常生活のポイント
✅治療の基本: ステロイドやビタミンD3の塗り薬(外用薬)が中心です。重症の場合は、内服薬や光線療法などが用いられます。
✅最も大切なこと: 禁煙を徹底すること、そして扁桃炎や歯周病など体内の炎症(病巣感染)を治療することが非常に重要です。
✅注意点: 膿疱を無理に潰したり、刺激を与えたりしないようにしましょう。
気になる症状がある場合は、一度診察へご相談下さい🏥



