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クリニックブログ

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尋常性乾癬

2018年11月24日

こんにちは。

各務原市・岐阜市からも近い岐南町の皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科

ぎなん皮ふ科クリニック、院長 伊藤秀明です。

一昨日、朝の情報番組「スッキリ」に道端アンジェリカさんが出演し

「尋常性乾癬」について話されていました。

番組は診療中だったので私は後で視聴したのですが、

「隠したい」、「自分のことをみんな汚いと思っているのではないか」など

当院に来院される乾癬の患者様と同じ悩みを抱き、つらい思いをされていたとのことでした。

日本で乾癬の患者さんは56万人いるといわれ、アトピー性皮膚炎の46万人より実は多いと言われています。

しかしながらこの病気の認知度は低く、患者様自身が気づいていないどころか実は乾癬なのに

「近所の医者で湿疹と言われ何年も治療している。なかなか治らないし近所に皮膚科ができたから来た。」

とおっしゃる患者様がいて、医師の中でも認知度が比較的低い疾患であることを実感します。

乾癬には最近新しい薬が続々と認可され、保険適応となってきています。

これらの治療により、皮疹は道端さんのように気にならないように

コントロールすることができるようになりました。

当院は以前5月12日のブログでもお伝えさせていただきましたが

岐阜県のクリニックで唯一、生物学的製剤承認施設となっております。

https://www.dermatol.or.jp/modules/biologics/index.php?content_id=4

そのためこれらすべての治療を近隣の病院と連携しながら行うことができます。

当院ではまず長年皮疹が治らないと来院された患者様に対しては乾癬など含めしっかり問診を取り、

診察させていただいた上で必要があれば皮膚生検といって局所麻酔をして皮膚の一部を切り取り、

薄く切って特殊な染色をして組織を見る検査を行います。

その標本を病理専門の先生が読影してコメントをつけてくださるのですが、

それだけでなく私もしっかり標本を読影して

臨床所見(患者様の皮膚の状態)と照らし合わせて病名を付けます。

「診断があって治療がある。」この当たり前のことを当たり前に行うという基本を忘れず

これからも皮膚科専門医として地域の皆様のお役に立てるよう努めて参ります。