ヘルペスについて
岐阜市、各務原市から近い岐南町の皮膚科専門医に皮膚科、美容皮膚科のぎなん皮ふ科クリニック看護師の荻山です♪
口唇ヘルペスとは
口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスの感染によって引き起こされる病気です。口唇と名前がついている通り、唇やその周辺に痛みやかゆみなどの症状が発生します。
一度ヘルペスウイルスに感染してしまうと、口唇部の症状が治まっても神経細胞内にウイルスが住み着いてしまいます。住み着いたウイルスは、体の抵抗力が落ちた時に神経細胞内で活発化し、再発することが大きな特徴です。
原因
ヘルペスウイルスは感染力が非常に強いため、発症中の水ぶくれに触ったり、ウイルスが付着した皮膚や粘膜に接触したりすることで簡単に感染してしまいます。感染は、子どもの頃に家族間で起こるケースが多いです。
もちろん子どもの頃だけではなく、大人になってから初めて感染することもあります。大人になってからの初感染の場合は、症状が重くなる恐れがあるため、発症時は注意が必要です。
口唇ヘルペスの症状には段階があります。段階ごとに症状が異なり、1週間から2週間ほどかけて治癒していきます。ここからは、口唇ヘルペスの症状を段階別にチェックしていきましょう。
症状は、口唇ヘルペスの本格的な症状である水ぶくれや赤みが出る前の段階です。唇や周辺にヒリヒリ、チクチクとした違和感やかゆみが生じます。口唇ヘルペスの発症を繰り返している方は、前駆症状の段階で再発に気がつくこともあります。
発症期
☆症状で違和感のあった場所に赤みや腫れを伴うようになると、本格的な発症の合図です。ヘルペスウイルスが活発になり、増殖している時期でもあります。赤みや腫れは、自覚してから数時間から半日ほどで現れるケースが多いでしょう。
☆2~3日程度経つと、水ぶくれが発生します。口唇ヘルペスの場合、水ぶくれは1ヵ所に現れることがほとんどです。水ぶくれは小さいものが集まったような状態であることが多く、小さな水ぶくれが融合して1つの大きな水ぶくれになってしまう場合もあります。
また、口唇ヘルペスの再発を繰り返していると、水ぶくれは小さくなる傾向にあります。
回復期
☆水ぶくれが乾き始める段階です。水ぶくれは完全に乾くとかさぶたになります。個人差もありますが、回復期までのサイクルは、おおよそ1週間から2週間です。
・ヘルペスの治療は、主に抗ウイルス薬の内服薬や外用薬を使用し、ウイルスの増殖を抑えることで症状を改善します。また、症状の緩和や再発予防のための対策も必要です
内服薬
・アシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビルなど。症状が出たらできるだけ早く服用を開始することで効果を期待できます。通常は5日間服用しますが、症状の程度や重症度によっては点滴や入院が必要になる場合があります。
外用薬
・ビタラビンなど。症状が軽い場合や、飲み薬との併用が難しい場合に使用されます。
その他・症状の緩和:鎮痛剤、ビタミン剤などを使用することがあります。
再発予防
・疲労を避け、睡眠を十分にとり、免疫力を維持することが重要です。また、特定の食品(リジンを含む食品)を摂取することで、ウイルスの増殖を抑制する効果が期待できます。
注意点
☆ヘルペスは、一度感染するとウイルスが神経節に潜伏し、完全に除去することはできません。しかし、症状を抑え、再発を予防することは可能です。
症状が出たら、できるだけ早く医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
ヘルペスかな?と思ったら一度診察にお越しください!