2023年11月5日 カテゴリー: 紫外線対策, 皮膚の病気
こんにちは!
岐南町にある皮膚科、美容皮膚科
ぎなん皮膚科クリニックの看護スタッフ髙木です。
11月になり、日差しが少し落ち着くこの時期までシミ取りレーザーを待っていただいていた方もいらっしゃるのではないでしょうか🍁🍂
紫外線の強さや量は地域、季節、天候、そして一日の中でも時間帯により大きく異なります。
まず紫外線が肌に与える影響について説明します。
紫外線は肌にもっとも悪い影響を及ぼすと言われています。
米国皮膚科学会では、老化の約80%が紫外線(光老化)による影響だと考えられています😵💫
太陽は波長の異なるガンマ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線を放出しています。
その中でも紫外線は紫外線A波、紫外線B波、紫外線C波の3つに別れています。
紫外線A波(UV-A)=長波長紫外線
紫外線B波(UV-B)=中波長紫外線
紫外線C波(UV-C)=短波長紫外線
UV-Aは生活紫外線とも言われています🚶♀️
波長の長い紫外線A波は地上の紫外線の約9割をしめ、真皮中層にまで到達します。
日常の生活(買い物や洗濯物干しや運転など)の知らず知らずのうちに、またガラス越しに長い間浴び続けることで、メラノサイトを活発にし、サンタン(皮膚の黒化)を起こしたり、肌の弾力を保つエラスチン繊維やコラーゲン繊維を変性させて、しわ・たるみの原因になります😵
UV-Bはレジャー紫外線とも言われます🏕
エネルギーが強く、空気中の水分で吸収されますが、散乱性が高いため、あらゆる方向から肌に届きます。
おもに表皮にダメージを与え、直接的に細胞の遺伝子を傷つける作用があります。
いわゆる日焼けを起こします。
また、肌がごわつき、各層中の水分が減少して、肌荒れ状態にも繋がります😵
UV-Bは夏の7月〜8月の間が特に強く、冬になると一気にその量が減ります。
一方、UV-Aは4月〜9月まで強い時期が続き、冬になっても半分程度しか下がりません。
つまり、UV-Aは1年の変動が少なく、年間を通して気を付けなければなりません!
11月は紫外線量が減るとはいえ、まったく降り注いでいないわけではありません。
しっかり保湿するとともに日焼け止めもきちんと塗って、
紫外線ダメージから肌を守っていきましょう🪶
2023年11月22日 カテゴリー: 保険, 皮膚の病気
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こんにちは
岐阜市・各務原市からも近い
岐南町にある皮膚科、美容皮膚科
ぎなん皮ふ科クリニック
看護部・熊谷です。
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きょうは血管腫についてお話します。
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血管腫・・・けっかんしゅ
血管腫は血管が拡張したり増殖したりすることによってできる皮膚の赤い良性の腫瘍です。
血管腫には乳児血管腫(いちご状血管腫)、毛細血管奇形(単純性血管腫)などがありVビーム治療が選択されます。
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<いちご状血管腫>
新生児期に発症する良性腫瘍で生後数週間で最も急速に増大します。
7歳ごろまでに75%の人は消えるといわれています。
ただ色だけでなく、盛り上がりや肌のたるみ、肌の質感の違いが残る場合があります。
なるべく早期にレーザー治療を開始することもおすすめです。
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<単純性血管腫>
頭や首に境界明瞭な紅色~赤色斑が特徴です。
こちらは自然消退せず、加齢にともない色調が濃くなり肥厚、結節性病変を生じることもあります。
こちらも早期にレーザー治療を開始することがおすすめです。
また一見見た目が似ているもので、おでこ、眉間、まぶたの内側、人中など顔の正中部に生じるものはサーモンパッチ、うなじにみられるUnna母斑(ウンナぼはん)も単純性血管腫に分類されます。
こちらは経過観察します。
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症状によってレーザーの照射回数は異なりますが、治療を重ねることで徐々に血管腫が目立たなくなり色が薄くなってきます。
単純血管腫やいちご状血管腫は保険診療が適応となり3か月に1回レーザーを照射します。
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小さなお子さんに皮膚症状があり、消えるか心配されて来院されるご家族さんもいらっしゃいます。
当院では皮膚科専門医による診断と患者さん、ご家族さんの思いを聞きながら治療方針を決めていきます。
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気になる方はぜひ当院へご相談ください。
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2023年11月22日 カテゴリー: 保険, 皮膚の病気
こんにちは。
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岐阜市・各務原市からも近い岐南町にある
皮膚科専門医による皮膚科、美容皮膚科
ぎなん皮ふ科クリニック
看護部・熊谷です🧸
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きょうは乾癬についてお話します。
<乾癬・・・カンセン>
乾癬は、慢性的に続く、皮膚の炎症を中心とした病気です。
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乾癬の患者さんでは遺伝的素因や環境因子によって免疫が異常に活性化しており、その結果、皮膚の細胞の増殖が早まり、皮膚の角化や炎症、表面が剥がれ落ちるなど、さまざまな症状があらわれます。
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皮膚の症状についてはインターネットで画像検索するとたくさんヒットします。
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症状として、かゆみ、皮膚の赤み、頭皮のはがれ、爪の変形や割れ、関節部分の痛み、手指の朝のこわばりなどがあります。
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乾癬は一度治療して完治するというよりは、症状と上手にお付き合いしていく必要があります。
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重症度や患者さんの個々の状況に合わせて、さまざまな選択が可能です。
飲み薬や塗り薬、光線療法、注射薬で皮膚症状を良くしたりかゆみ等の症状を減らしたりすることで、毎日の生活を過ごしやすくすることを目標としましょう。
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当院の皮膚科専門医による診察で乾癬と診断され、治療をされている患者様はいらっしゃいます。
さらに当院であれば生物学的製剤(注射薬)を治療に選択することもできます。
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症状に悩んでいる方は是非、当院へご相談ください。
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#岐南町
#ぎなん皮ふ科クリニック
#乾癬
#生物学的製剤
2023年11月6日 カテゴリー: 保険
こんにちは☺️
岐阜の岐南町にある
ぎなんメディカルスクエア
ぎなん皮ふ科クリニック 事務の奥です☺️
今回は冬に起こる確率の高い
火傷と火傷した時の処置方法についてです◎
【火傷の分類とその深さ】
Ⅰ度熱傷:表皮のみの熱傷
見た目は赤みのみで、痕は残さず治癒する
浅達性Ⅱ度熱傷:水疱を形成
水疱底が赤色。通常 1~2 週間で治癒し、多くは痕を残さない。
深達性Ⅱ度熱傷:水疱を形成
水疱底が白色で貧血状を呈している。およそ 3~4 週間を要して治癒するが、痕となる可能性が大きい。
Ⅲ度熱傷:皮膚全層の壊死
白色または褐色となったり完全に皮膚が炭化した熱傷。治癒に 1~3 カ月以上を要し、手術が必要となる場合が多い
【救急外来受診が必要となるやけどのポイント】
①広範囲の場合(体表面積の10%以上・・その人の腕1本分程度)
②Ⅲ度熱傷(深いやけど)の場合
③落雷や化学熱傷などの特別なやけど
④気道(呼吸する際の通り道)のやけどの可能性がある
上記4つは、命に関わるやけどで
救急外来での緊急処置が必要とされる可能性が
あるためすぐに受診することをおすすめします!
【お家で出来る対処法】
1.洗浄
比較的軽傷のやけどの時は、傷から入るばい菌への対策が大切になります!
たっぷり15分間やけど部分を水道水などの流水で、
傷口に付着する菌を洗い流すようにします
2.医療機関受診
対処したら医療機関へ受診します
ここからは感染症対策と、
痕を残すことなく傷を治す治療を行います
特に、やけどの深さは判断が困難な場合が多いため
受傷当時はⅠ度だと思っても数日後から
水ぶくれが出てきたり、壊死(組織が腐ること)が
出てきたりすることがあります
もし、夜間や休日ですぐに受診ができない場合は、
流水で洗い流し、さらに石鹸を
しっかり泡立てて優しく洗い
市販のワセリンを塗ってガーゼで保護し、
翌日の診療を待ちましょう☑️
ワセリンはガーゼと傷口がくっつかないように
保護剤として使用する必要があります◎
水脹れになっている場合はラップで覆うようにし
キズパワーパッドの使用は控えましょう🙅♀️
(キズパワーパッドは密閉性が高く細菌が
増殖する恐れがあるため⚠️)
通常の火傷もですが、これからの時期
低温やけども多くなると思いますが、
低温やけどこそ見た目では分からない程
深い部分まで火傷している場合があるため
流水で冷やし応急処置をし、できる限り早めの
受診をおすすめします💁♀️